INTERVIEW

JAZZの街
根室のロマンを守り続ける人

PROFILE

ジャズ喫茶「サテンドール」オーナー谷内田 豊彦さん

根室市出身。千葉県に住んでいたが、1978年に開店したジャズ喫茶「サテンドール」を引き継ぐため2021年に根室へ戻る。
4月から3代目店主として店を引き継いだ。

  1. TALK

    なぜ、根室への移住を決意したのですか?

    根室の生まれですが、ずっと関東で暮らしていました。根室へは時折、親戚付き合いのため訪れるくらいです。 初代店主である兄に「サテンドールを引き継いで欲しい」と頼まれて2021年3月、30年ぶりに根室へ戻りました。 そして4月に3代目店主として店を始めたんです。

  2. TALK

    根室の印象はいかがですか?

    兄の影響を受けていましたが、私自身、実はジャズをよく聞いていたわけではないんです。 ですから、ジャズに関してまだまだ勉強不足な面があります。しかし、今も「ネムロホットジャズクラブ」の例会が月に2回開催されていて、テーマに合った本当に素晴らしい音源を持ってきてくれるんです。 それが最も勉強になっていて、新たなジャズファンを増やしやすい土地柄なのではと思っています。

  3. TALK

    お店について教えてください。

    店内にはレコードが約2,600枚、CDが約600枚、合わせて3200枚あります。2021年の11月には根室で日野皓正さんがコンサートも行いました。まだまだ根室はジャズ界隈で熱い街なのだと感じます。

  4. TALK

    これから何かやってみたいことはありますか?

    1965年から「ネムロホットジャズクラブ」というジャズファンの有志が、根室をジャズの街として盛り上げてきました。 時代と共に全国のジャズファンも少なくなりましたから、経営は決して楽ではありません。しかし、ジャズ喫茶「サテンドール」を維持できることが、自分にとって小さくもあり、大きな目標です。 そしてひとりでも多くのジャズファンを増やして、昔のようなジャズの街・根室を復活させたいと思っています。

  5. TALK

    最後に、根室に移住を考えている方に一言お願いします。

    根室は朝日や夕日が、とても美しいまちです。同時に、やはり冬が長い。ただその反面、人々の気持ちがとても温かいと思います。 また、新しいものに対しても、とても温かく迎えてもらえます。新たに移住される方も、根室のまちを今以上に盛り上げていただければ幸いです。