INTERVIEW

ITを新たな主要産業に育てたい

PROFILE

「株式会社AmpTech」代表取締役濵屋 雄太さん

1991年、根室市生まれ。2010年秋田にある国際教養大学へ進学し、1年間のワシントン留学を経験。卒業後の14年から英語を活かし、神戸製鋼所に勤務。同時に独学で2年間Webについて学び、16年神奈川県で独立。拠点を根室へ移し、同年に法人設立、現在に至る。

  1. TALK

    なぜ、根室へ移住を決意したのですか?

    中国の企業に対してプラント機器を販売する営業職に就いていました。 やりがいのある仕事でしたが自分は通訳でしかなく、技術を武器に働きたいと思ったんです。そこから独学で技術を身に付けて、まずはWEBデザイナーとして起業しました。根室は年々人口が減り、街の機能が衰えていくことを感じ、自分の事業で現状を覆したいと思ったんです。それは今でも変わりません。

  2. TALK

    移住して、生活に不便はありませんか?

    もともと場所に捕らわれず、それぞれの地域でひとつのものづくりをするのが弊社の働き方ですから不便はありません。 ひとつのプロジェクトをひとりで担当することはなく、根室のプロジェクトリーダーが、全く別の地域のスタッフと連携してシステムを開発することもあります。

  3. TALK

    根室の印象はいかがですか?

    落石にあるフットパスが好きな場所です。もともと北方領土と通信していた電波塔があり、そこから海へ抜けるようにフットパスが敷かれているんです。 道を進むとまちの音が消えて、自分の歩く音だけが聞こえます。耳が慣れて次第に動物の声も届いてきて、海を一望する草原に出るんです。草原にはエゾシカの群れの姿もあって、自然を切り開いて根室が生まれたと感じられます。自然に住まわせてもらっていることを強く感じられるんです。根室の貴重な自然ですね。

  4. TALK

    会社について教えてください。

    当社はITの会社でシステムの開発をメインに行っています。 パソコン1台あればどんな場所でも仕事がきるのがITの会社です。私たちの本社は根室にありますが、社員はリモートワークでそれぞれの時間帯、それぞれの仕事を行っています。場所は釧路、札幌、東京と場所を選びません。さらに、ベトナムとバングラディッシュのパートナー企業もいつも一緒に仕事をしています。

  5. TALK

    これから、何かやってみたいことはありますか?

    私は少ない人員で大きな物事を動かす成功事例を多く作りたいと思っているんです。そのひとつが自分の会社でありたいですね。 大きな数字を動かせる事例になると、働きたいと思う若者が増えたり、何かを一緒にしたいという企業が現れます。それに伴い支社ができたり、出資者を新たに募るなどの動きも出てきます。そうした連鎖を根室というフィールドで叶えて、根室をシリコンバレーのようにできたらいいと思っています。

  6. TALK

    根室に移住を考えている方に一言お願いします。

    日本の端にある根室に移住するほどですから、いい意味で普通ではないと思っています(笑)。 住んでみないと分からない良さや大変さが、色濃く出る土地だと思っています。チャレンジできる環境ですから、実現したいことを追求して、一緒に楽しいことをやりましょう。