INTERVIEW

地域おこし協力隊令和8年4月
着任

黒木 龍世

2026.10/26

PROFILE

神奈川県横浜市出身 黒木 龍世さん

根室地域おこし協力隊でのミッションは、根室ストーリー観光地域づくり事業。
旅行、読書、サッカーが趣味です。

  1. TALK

    質問地域おこし協力隊に応募した
    きっかけを教えてください。

    俳優として活動するかたわら、各地で住民の方と一緒に作品をつくる「ソーシャリー・エンゲージド・アート」に取り組んできました。静岡県袋井市や島根県弥栄町、福井県池田町など各地のレジデンスでは、数週間から数か月その土地に滞在し、地域住民の皆様と出会い、作品にしてきました。ただ、滞在が終わればその土地を離れることになります。一つの地域に腰を据え、作品の外側でも人と関わり続けたい、通り過ぎる人から地域住民になりたいとと考えるようになったことが、協力隊に応募したきっかけです。
  2. TALK

    根室を選んだ理由はなんですか?

    神奈川で生まれ育った自分にとって、本土最東端のまちの霧や風、港の匂いは、どれも初めて触れるものでした。わからないことが多い場所だからこそ、ここで暮らしながら知っていきたいと思い、2026年4月に移住しました。
  3. TALK

    根室ではどんなことをしていますか?

    目指しているのは、根室が誰かにとって「行ったことがある場所」や「いつか行きたい場所」になり、その人の暮らしや人生と少しでもつながることです。そのために、根室に継続して関わる地域外の人を増やし、出会いを一度きりで終わらせない流れをつくろうとしています。
    根室には、ここで暮らし、働いてきた人たちが積み重ねてきたものがあります。よそから来た自分は、まずそれを教わる立場だと思っています。祭りに足を運び、花咲線に乗り、明治公園のサイロや屯田兵村の被服庫を訪ね、お店の方に話を聞く。そうして見たもの、聞いたことを、YouTube(@nemuro_oide)などで発信しています。地元の飲食店と一緒にショート動画をつくったり、流星群を眺めるBBQなど、街の外の人も参加できるイベントを企画したりもしています。
  4. TALK

    人と人をつなぎ、根室の未来をつくる

    その先に考えているのは、知ってもらった人と根室の人が直接出会うことです。漁業や水産加工の現場で働く方、長く暮らしてきた方、移住してきた方に話を聞き、それをもとに、住民と移住を考える人が根室のこれからについて語り合う機会を設けます。
    そこで出た意見は、漁業の現場や食を訪ね、働く人の話を聞く体験ツアーに生かします。案内は地域の方が務め、収益が地域に残る形にします。ツアーの参加者を次の語り合いに招き、関わりが続いていくようにしたいと考えています。
    また、俳優としての経験を生かし、演劇の手法を使ったワークショップも行います。根室の人自身が語り手や企画者として関われるようにし、任期の後も地域の人の手で続いていく形をつくることが目標です。
    撮影や取材、イベントの企画、ナレーションや出演、ワークショップの講師など、一緒にできることがあれば、気軽に声をかけてください。
  5. TALK

    根室の魅力を教えてください。

    夏でも上着が手放せない朝の霧、港に並ぶ漁船、街灯の少ない夜空に見える星の数。そして、街で会う人それぞれに、ここで暮らしてきた理由や歴史があることです。屯田兵の時代から続く暮らしの跡と、今の暮らしが同じ道沿いに並んでいます。一度で全部はわからない。何度でも来たくなる、そんなまちだと感じています。

MESSAGE

地域おこし協力隊としての
活動を考えている人へ

協力隊というと、地域に何かを持ち込む役割を想像するかもしれません。でも実際には、教わることのほうがずっと多い仕事だと感じています。その土地の人が当たり前にしていることの中に、外から来た人だからこそ気づけることもあります。きっと、その違いを豊かさにできる制度です。迷っている方は、一度、根室に触れてみてください。余りある魅力が、本土最東端の根室にはあります。最東端があふれる街に住む人生も、とても面白いです!
黒木 龍世